サバ缶ブームに陰り、5年で生産量が半減
一時期、健康食ブームを牽引していた**「サバ缶」が、ここ数年で勢いを失いつつあります。
日本缶詰びん詰レトルト食品協会によると、2024年のサバ缶生産量は前年比7%減の約2万1千トン。
なんと5年前と比べて半減しており、かつて逆転していたツナ缶に再び抜かれる**結果となりました。
原因の大きなひとつが、「原料となるサバの不足」です。
海流の変化や海水温の上昇、さらには乱獲などが影響し、全国のサバ漁獲量は5年間で約半分に。
2023年度(2023年7月〜2024年6月)は約27万1千トンまで落ち込みました。
「金華サバ」も厳しい現実 生産現場の声
宮城県石巻市の「木の屋石巻水産」では、名産の「金華サバ」を使った缶詰を製造してきましたが、
ここ数年は水揚げ量が振るわずサイズも小ぶりに。
営業部の松友倫人課長は次のように語ります。
「この3年で、缶詰用のサバの仕入れ価格は2倍に跳ね上がりました。
原料がそろわず、休売を繰り返している状況です。」
石巻港のような主要漁港でさえ、原料不足に悩まされており、
サバ缶の安定供給が難しい時代になりつつあります。
復興の象徴「サヴァ缶」も製造終了へ
東日本大震災の復興シンボルとして知られた**「サヴァ缶」**。
2013年に発売され、オリーブオイル漬けやレモンバジルなどの洋風アレンジと
カラフルなパッケージで人気を集め、累計1,200万個を販売しました。
しかし、深刻なサバ不足が直撃し、
製造元の岩手県釜石市の工場は2024年5月に製造を終了。
販売を担っていた岩手県産の担当者はこう語ります。
「原料さえ手に入れば、売り続けたかったのですが……。」
復興の象徴でもあったブランドが、原料不足で消えるのは残念でなりません。
価格高騰と資源管理の動き
不漁の影響で、東京都中央卸売市場におけるサバの平均卸売価格は
1キロあたり560円と、5年前から約3割上昇。
家庭でのサバ価格も上がっており、「手頃な健康食」だったサバ缶の魅力も薄れつつあります。
水産庁は資源回復のため、2025年度のマサバ・ゴマサバの漁獲可能量を
前年度より**約4割削減(約35万トン)**する方針を発表。
回復には数年単位の時間がかかるとみられています。
筆者のひとこと:サバが一番好きだからこそ、今がつらい
私はサバ缶を頻繁には食べていませんが、一番好きな魚はサバです。
特に塩焼きが大好きで、スーパーで見かけるとつい買いたくなります。
でも最近は値段が高くなっていて、なかなか手が出せません。
漁獲量が減っているのだから仕方ないとわかっていても、
サバ好きとしてはとても悲しいニュースです。
まとめ:ブームは去っても、サバ缶の価値は変わらない
サバ缶ブームが落ち着いた今も、サバの栄養価や美味しさは変わりません。
DHA・EPAなどの健康成分を豊富に含み、調理も簡単。
原料不足が解消されれば、再び食卓の主役に返り咲く可能性は十分にあります。
未来の「サバ缶リバイバル」に期待したいところです。


