2025年10月23日午前、東京都青梅市の今井小学校で小学1年生19人と教員2人、計21人がハチに刺される事故が発生しました。
いずれも意識はあり、命に別条はないとされています。
秋はハチの活動が最も活発になる時期。全国で同様の事故が相次いでおり、改めて学校や地域でのハチ対策の重要性が注目されています。
事故の概要:畑作業中に集団でハチに刺される
警視庁や消防によると、23日午前9時半ごろ、青梅市今井小学校で「児童がハチに刺された」と119番通報がありました。
児童たちは校内の畑作業中だったとみられ、地中に巣を作るオオスズメバチを刺激した可能性も指摘されています。
6人の児童が病院に搬送され、他の児童や教員もそれぞれ刺された箇所の手当てを受けたようです。
ハチ被害は全国で発生 広島県廿日市市でも19人が刺される
同様の事故は、10月7日にも広島県廿日市市で発生。
校外学習中の小学生15人と教員1人、ボランティア3人の計19人がハチに刺され搬送されています。
このときも全員命に別条はありませんでしたが、秋のこの時期、全国的に被害が増加傾向にあります。
秋はハチが最も危険な季節 攻撃性がピークに
昆虫記者・天野和利氏によると、
「秋になるとスズメバチの巣は最大規模になり、次世代の女王バチを守るため攻撃性が非常に高くなる」
特にオオスズメバチやキイロスズメバチは凶暴で、巣に近づくだけでも攻撃されることがあります。
一方で、アシナガバチやミツバチは比較的おとなしく、こちらから刺激しなければ襲ってくることは少ないといわれています。
私もハチに追われた経験があります
私自身も過去に何度かハチに追われたことがあります。
山へ行ったときに突然現れたハチに追われたときは、本当に恐怖を感じました。
また、実家で草刈りをしていたときにも、巣が見当たらない場所から大きなハチが草の間から飛び出してきたことがあり、とても怖かったです。
幸いにも、大きなハチに刺されたことはまだありませんが、いつ刺されてもおかしくない状況だったと思います。
子どもの頃に一度だけミツバチに刺されたことがありますが、その痛みと腫れを経験してから、改めてハチの危険を実感しました。
二度目に刺されることがあったらどうしようかと不安に思います。
これからも屋外作業の際は十分に注意したいです。
ハチに刺されたときの正しい対処法
ハチに刺された場合は、応急処置の速さが命を守ります。
🐝 応急処置の流れ
- その場からすぐに離れる(ハチは仲間を呼ぶフェロモンを出す)
- 刺された針をピンセットなどで抜く(指でつまむのはNG)
- 流水で洗い流し、冷やす
- 息苦しさやじんましん、意識の低下などが見られたら、アナフィラキシーショックの可能性があるため、すぐに119番へ
過去に刺された経験がある人は、二度目以降のほうが重症化しやすいため、医師に相談して「エピペン(自己注射)」を携帯することも推奨されています。
学校や自治体に求められるハチ対策
今回のような事故を防ぐには、次のような事前対策が重要です。
- 校庭や畑の定期的な巣の確認
- 雑草が生い茂る場所や木の根元を立入禁止エリアに指定
- 児童に対してハチを刺激しない行動教育を行う
- 万が一のために保健室や教員が応急処置の手順を共有
まとめ:秋の屋外活動は「ハチに注意」を忘れずに
青梅市や廿日市市の事故からもわかるように、秋はハチ被害が集中する時期です。
特に畑作業・校外学習・運動会の準備など、屋外での活動が増える小学校では注意が必要です。
幸い、今回の児童たちは全員軽症で大事には至りませんでしたが、
「まさか自分の学校で起きるとは思わなかった」という声も多く聞かれます。
家庭や学校でハチへの知識を共有し、命を守る行動を取れるようにしたいです。


