【再び流出】保育園や工場の防犯カメラ映像が海外サイトで公開…あなたの家も危険かも?

時事・ニュース

日本の防犯カメラ映像が、またも海外サイトで流出

日本国内で設置された保育園や食品工場などの防犯カメラ映像が、約500件も海外サイトで公開され、誰でも閲覧できる状態になっていたことが、読売新聞と情報セキュリティー大手「トレンドマイクロ」の調査で明らかになりました。
公開されていた映像の中には、保育園の園内、食品工場の作業現場、コインランドリーや高齢者施設の様子まで含まれており、プライバシーや安全が脅かされる深刻な事態となっています。


海外サイトで約2万7,000件、日本の映像は1,340件も

トレンドマイクロと読売新聞の調査によると、海外で運営される7つのサイトに合計約2万7,000件のライブ映像が公開されており、そのうち日本国内の映像は約1,340件に上りました。
屋内の映像だけで約90件、敷地内(駐車場や玄関など)は400件を超えるという規模です。

取材により判明した主な流出先は次の通りです。

  • 関西地方の保育園
  • 東海地方の食品加工工場
  • 関東地方のパン工場
  • 九州地方の設備会社 など

いずれの設置者も「パスワード未設定」や「公開範囲の誤設定」といった基本的な設定ミスが原因だったことがわかりました。


「防犯目的」が「犯罪リスク」に? 専門家が警鐘

トレンドマイクロの成田直翔シニアスペシャリストは次のように指摘しています。

「脆弱なカメラがこれほど多いのは驚き。セキュリティへの関心の薄さの表れです。
映像から設置場所を特定することは容易になっており、犯罪に悪用される恐れがあります。」

また、神戸大学の森井昌克名誉教授も「10年前にも同様の事件があり、今回の流出は“再来”」とコメント。
実際、かつてロシアのサイトで日本国内6,000台以上の監視カメラ映像が無断公開された過去があります。
今もその一部(約400件)は残存しているとのことです。


時代の落とし穴「パスワード未設定」が招く悲劇

CISOアドバイザーの大元隆志氏は、今回の問題の本質を次のように語ります。

「カメラや家電など“インターネットにつながる機器=IoT機器”は、利用者がリスクを自覚していないことが最大の問題です。
パスワードを設定せずに放置してしまうと、外部から簡単にアクセスされる危険があります。」

実際にネット上のIoT検索エンジン「Shodan」などを使えば、誰でもセキュリティの甘いカメラを探し出すことが可能です。
つまり、“見守りカメラ”が、犯罪者にとっての“下見カメラ”になるリスクがあるのです。


対策はシンプル!今日からできる3つのチェックポイント

✅ 1. パスワードを必ず設定する

デフォルト(初期設定)のまま使用していませんか?
英数字と記号を組み合わせた強固なパスワードに変更しましょう。

✅ 2. 映像の公開設定を見直す

外部共有やライブ配信機能が「公開」になっていないか確認。
設定を「非公開」または「限定共有」にするのが基本です。

✅ 3. 定期的にファームウェアを更新する

メーカーが提供する最新のアップデートを適用し、脆弱性を防ぐことが大切です。


実際の声:「ネット接続しない監視が一番安心」

一般利用者の中には、セキュリティ会社の助言に従い、インターネットに接続しないカメラを選ぶ人もいます。

「SECOMの担当者から、“本当に安全を重視するなら、ネット接続せず同軸ケーブルで完結させた方が良い”とアドバイスを受けました。」(コメントより)

一見「不便」に思えるオフライン管理ですが、最大の安心を得る手段でもあります。


まとめ:便利さの裏に潜むリスク、意識の見直しを

ネットワークカメラは、保育園の見守りや工場の安全確認、ペットの見守りなど、現代社会に欠かせない存在となりました。
しかし、その便利さの裏には重大なセキュリティリスクが潜んでいます。

今回の事件は、パスワード一つで防げた可能性も高く、まさに「人為的な油断」が招いた問題と言えるでしょう。
自宅や職場に設置しているカメラがある場合は、今すぐ設定を見直すことをおすすめします。


私も自宅にペット用の見守りカメラを設置していますが、今回のニュースを見て「便利さと安全は紙一重」なのかもと改めて感じました。
テクノロジーの進化に安心して頼るだけでなく、「自分の家の防犯意識」をアップデートしていく必要がありそうです。