日本への渡航を控えるよう中国外務省が再び呼びかけました。
今回の名目は「地震発生」。先月に続く“二度目”の注意喚起となり、ネット上では大きな注目を集めています。
本記事では、
- 中国政府の狙い
- 日本の観光業への影響
- 専門家の見解
- 今後の展望
をわかりやすく解説します。
■ 中国外務省、日本への渡航自粛を再度発表
中国国営メディア・中央テレビ(CCTV)は、12月11日、中国外務省が日本への渡航を控えるよう改めて呼びかけたと報道しました。
今回の理由として挙げられたのが、
- 12月8日以降、本州東部の海域で地震が連続発生
- 多数の負傷者が出ている
- 津波が観測されている
- 日本当局が「より大きな地震の可能性がある」と発表した
という点。
しかし、国内では「事実と異なる情報が混ざっているのではないか」という声も出ています。
■ 先月は「台湾有事」発言が理由。今回は“地震”にすり替わった?
中国外務省が初めて“渡航自粛”を呼びかけたのは先月14日。
理由は「日本の政治家による台湾有事をめぐる発言」でした。
つまり、今回の注意喚起は “政治的メッセージの延長線” と捉える専門家も多く、「地震を口実に徹底させたい狙いがある」と見られています。
■ 専門家はどう見る?4つの視点から整理
●① エコノミスト・門倉貴史氏
中国の渡航自粛は“一部業者がダメージを受けるだけ”で、日本経済全体への影響は限定的。
門倉氏は、日本経済へのインパクトは小さく、むしろオーバーツーリズムが緩和されるプラス材料になると分析。
- 観光地の過密やゴミ問題が軽減
- 宿泊料金が安定
- 日本人の国内旅行需要が回復
など、逆にプラスの側面を強調しています。
●② ジャーナリスト・中島恵氏
実際に日本を訪れた経験がある中国人は“日本は安全”と理解している。
日本に来たことがある人ほど、政府の呼びかけを真に受ける可能性は低いとの分析。
「日本は地震があっても秩序が保たれる国」というイメージは中国でも根強いようです。
●③ 中国社会に詳しい高口康太氏
中国のネットでは「行くやつは自己責任」という声もあれば、
「ロシアやカンボジアは行けるのに?」という皮肉もある。
中国国内でも賛否が割れており、政府の発信について疑問を投げかける声も存在。
●④ トラベルジャーナリスト・橋賀秀紀氏
国民の安全情報は政治と切り離すべき。
政府の信頼性に関わる問題と指摘し、正確な情報発信の重要性を強調しています。
■ 日本への影響は?観光業・経済・社会へのメリットとデメリット
●【デメリット】
- 一部の地方観光地で中国人観光客の減少による売上減
- インバウンド依存度が高い宿泊施設では影響が出る可能性
●【メリット】
- オーバーツーリズムの緩和
- 国内旅行のしやすさ向上(宿泊費・混雑の改善)
- 観光地の環境負荷軽減
- 日本人向けの観光サービスが充実する可能性
国全体で見れば「影響は軽微」という分析が多い点が特徴です。
■ 中国の“渡航自粛”は今後どうなる?
今回の地震理由による呼びかけは、情勢次第で長期化する可能性もあります。
しかし、以下の理由から“実際の渡航者数の減少は限定的”との見方が強いです。
- 中国の若年層は日本旅行への憧れが強い
- 日本の治安・清潔さ・サービスへの信頼度が高い
- すでに複数回訪日しているリピーターが多い
- 地震は日本特有のリスクとして既に理解されている
観光市場は中長期的には回復すると予測されます。
■ まとめ:今回の渡航自粛は「政治的要素が濃い」。日本の観光への影響は限定的
中国外務省の“渡航自粛”は二度目ですが、
✔ 日本の地震リスクは従来から認識されている
✔ 実際に訪れた中国人は日本を「安全」と評価している
✔ 日本経済全体への影響は大きくない
という専門家の見解が大半です。
観光業界は短期的に揺れる可能性がありますが、
長期的には「過度なインバウンド依存の見直し」という転機になる側面もあります。
今後も日中関係や訪日旅行の動きに注目が集まりそうです。


