「喉が渇いたからスポーツドリンクを飲む」
そんな習慣が、実は血糖値を一気に押し上げ、健康リスクを高めている可能性があることをご存じでしょうか。
FNNプライムオンライン(12月21日配信)では、京都府の綾部市立病院・糖尿病専門医の大坂貴史医師が、スポーツドリンクやエナジードリンクとの正しい付き合い方について警鐘を鳴らしています。
この記事では、報道内容をもとに
「なぜ運動しない人にスポドリが不要なのか」
「熱中症対策として本当に正しい飲み物は何か」
を、わかりやすく解説します。
スポーツドリンクは「健康飲料」ではない
スポーツドリンクには、健康的なイメージがありますが、実際はアスリート向けに設計された特殊な飲料です。
スポドリに含まれる糖分の正体
スポーツドリンクには、
- 砂糖
- 果糖ブドウ糖液糖
といった吸収の早い糖分が多く含まれています。
大坂医師は次のように指摘しています。
スポーツドリンクは、激しい運動で消費されたエネルギーを素早く補給するための飲み物。
たいして運動をしない人が飲むと、糖分とカロリーの摂り過ぎになります。
つまり、
汗をかいていない・エネルギーを消費していない状態で飲むと、血糖値だけが急上昇するのです。
軽い運動ではスポドリは不要
「ちょっとジョギングしたから」「少し汗をかいたから」
この理由でスポーツドリンクを飲む人は多いですが、これも誤解です。
スポドリが必要になるのはこんな時だけ
- 1時間以上の激しいランニング
- 長時間にわたる高強度の運動
- 大量の汗をかき、エネルギーと電解質を消耗した場合
5kmを30分程度で走る日常的なジョギングでは、水やお茶で十分だとされています。
「熱中症対策にスポドリ」は間違い?
飲料メーカーのCMなどで
「熱中症対策にはスポーツドリンク」
というイメージが定着していますが、医師はこれにも疑問を投げかけます。
脱水症と熱中症は別物
- 脱水症:水分・電解質不足
- 熱中症:高温環境で体温調節ができなくなる状態
水分を飲むだけでは、体温はほとんど下がりません。
熱中症の予防に最も重要なのは、
・高温環境を避ける
・エアコンの効いた場所で過ごす
ことです。
涼しい室内で汗もかいていないのに、
「熱中症予防だから」とスポドリをがぶ飲みするのは、血糖値を上げるだけなのです。
エナジードリンクは依存と血糖値上昇のリスクも
集中力アップや気分転換目的で飲まれがちなエナジードリンクにも注意が必要です。
エナドリの注意点
- 糖分が多く血糖値が急上昇しやすい
- カフェイン過剰摂取で依存のリスク
- 心臓・腎臓などへの負担
カフェインによる一時的な覚醒効果に慣れると、
「飲まないとだるい」状態に陥る可能性があります。
普段の水分補給におすすめなのは?
では、日常生活での水分補給は何が正解なのでしょうか。
医師やコメント欄で支持されている飲み物
✔ 麦茶
- カフェインゼロ
- 利尿作用がない
- ミネラルを含み糖分なし
- 摂取量を気にせず飲める
✔ 水・無糖のお茶
経口補水液(OS-1)は「特別な時だけ」
- 発熱
- 下痢
- 脱水症状がある時
「美味しい」と感じた時は脱水状態のサイン。
普段の水分補給として常飲するのは誤りです。
糖質ゼロ・ハーフのスポドリはOK?
最近は
- 糖質ハーフ
- ゼロカロリー
のスポーツドリンクも増えています。
血糖値への影響は抑えられますが、
人工甘味料が腸内環境に影響する可能性を指摘する声もあります。
「何となく体に良さそう」で選ぶのではなく、
成分表示を確認する習慣が大切です。
まとめ|「喉が渇いた=スポドリ」は見直そう
スポーツドリンクやエナジードリンクは、
必要な場面で適量を飲めば有効な飲み物です。
しかし、
- 運動していない
- 涼しい室内で過ごしている
- 日常的な水分補給
このような場面では、
水や麦茶で十分。
「熱中症対策」「健康のため」という思い込みが、
逆に血糖値を上げ、体調を崩す原因になっているかもしれません。
普段何気なく手に取っているドリンク、
本当に今の自分に必要か?
一度立ち止まって考えてみてはいかがでしょうか。


