非常食や日常の食卓で大活躍する缶詰。
サバ缶・ツナ缶・果物缶など、常備している家庭も多いのではないでしょうか。
しかし――
「缶詰って日持ちするから、開けたあともラップして冷蔵庫に入れれば大丈夫」
そう思っていませんか?
実はこの保存方法、栄養士の立場から見ると、おすすめできない行為だといいます。
今回は、メディア「Hint-Pot」で紹介された内容をもとに、
缶詰を開けたあとの正しい保存方法と潜んでいるリスクについて、わかりやすく解説します。
結論:開けた缶詰を「缶のまま冷蔵保存」は避けたほうがいい
結論から言うと、
開封後の缶詰を、そのままラップして冷蔵庫に入れるのはNGです。
理由は主に次の3つ。
- 金属成分が食品に影響を及ぼす可能性
- 雑菌が繁殖しやすくなる
- 風味・品質が落ちやすい
「ちょっとだけ残ったから…」という気持ちでやりがちですが、実は見えないリスクが潜んでいます。
なぜ缶のまま保存すると危険なのか?
● 空気に触れることで金属が溶け出す可能性
果物のシロップ漬けやトマトの水煮などに使われるスチール(ブリキ)缶。
これらは開封後、空気に触れることで、
- メッキされているスズが溶け出す
- サビが発生する
といった可能性が指摘されています。
少量であれば体外へ排出されるとはいえ、あえてリスクを取る必要はありません。
● コーティングされていても「密封ではない」
ツナ缶やサバ缶の多くは、内側に樹脂コーティングがされています。
そのため、
「中身は金属に触れていないから大丈夫では?」
と思いがちですが、問題は密封状態が解除されていること。
開封後は、
- 雑菌が入りやすい
- 冷蔵庫内のにおいが移る
- 酸化が進みやすい
など、保存食品としては一気に条件が悪くなります。
正しい保存方法はこれ
缶詰を開けて使い切れなかった場合は、次の方法が推奨されています。
✅ 正しい保存手順
- 清潔な保存容器や小鉢に移す
- ラップまたはフタをする
- 冷蔵庫で保存
- 翌日〜遅くとも2日以内に食べ切る
たったこれだけで、リスクを大きく減らすことができます。
賞味期限切れの缶詰は食べられる?
缶詰の賞味期限は、一般的に製造から約3年。
ここで重要なのは、
- 消費期限:安全に食べられる期限
- 賞味期限:おいしく食べられる期限
という違いです。
未開封で適切に保存されていれば、賞味期限を多少過ぎてもすぐに危険になるわけではありません。
ただし判断基準としては、
- 缶が膨らんでいない
- 開けたとき異臭がしない
- 変色や泡立ちがない
これらが前提条件になります。
少しでも異常を感じた場合は、無理に食べないことが大切です。
ローリングストックの落とし穴
コロナ禍をきっかけに、多くの家庭で注目された「ローリングストック」。
実際に、
- 缶詰を大量に備蓄した
- 数年後に賞味期限が一斉に迫った
という経験をした人も少なくありません。
非常食として活用するなら、
「普段から食べ慣れておくこと」
これが何より重要だと、多くの体験談が語っています。
【筆者の体験談】うちの猫の“猫缶保存”を見直すきっかけに
我が家では猫を飼っており、猫の普段のごはんに猫用の缶詰(猫缶)が時々登場します。
ただ、1缶を一度に食べきることは少なく、いつも2回に分けて与えていました。
これまでは、食べ残した猫缶にそのままラップをかけ、冷蔵庫で保存し、翌日までに食べさせるという方法を取っていました。
「人間の食べ物と同じように冷蔵保存すれば大丈夫だろう」と、特に疑問を持たず続けていたのが正直なところです。
しかし今回の記事を読み、開封後の缶詰を缶のまま保存することにはリスクがあると知り、ハッとさせられました。
人間の食品以上に、猫は体が小さくデリケートな存在です。
だからこそ、大事なペットのためにも、食べ残した猫缶は別の容器に移して保存しようと思いました。
ほんのひと手間ですが、その積み重ねが、愛猫の健康を守ることにつながるのだと改めて感じています。
まとめ|缶詰は「開けた後」が重要
最後にポイントを整理します。
- 缶詰は未開封だから長期保存できる食品
- 開封後は普通の食品と同じ扱いになる
- 缶のままラップ保存は避ける
- 必ず別容器に移して冷蔵保存
- 早めに食べ切ることが最重要
便利で栄養価も高い缶詰だからこそ、
正しい保存方法を知って、安全においしく活用したいですね。
日々の食事にも、非常時の備えにも、
上手に取り入れていきましょう。


