【秋田クマ被害】愛犬“ダイくん”が襲われた悲劇から学ぶ、外飼いの危険性と熊対策|動物と共に暮らすために

時事・ニュース

2025年10月30日、秋田県大館市で17歳の柴犬「ダイくん」がクマに襲われ命を落とすという痛ましい事件が起きました。
飼い主の男性は「ダイを返せ、クマが憎い」と涙ながらに語り、地域にも深い衝撃が広がっています。


◆ 秋田県で起きた衝撃のクマ被害

事件が起きたのは早朝6時半ごろ。
自宅敷地内にある農機具小屋の前で、飼い主のAさんが変わり果てた愛犬ダイくんを発見しました。

お腹には落ち葉がかぶさっており、内臓がすべて食べられていたという残酷な状態。
犬小屋の前には血痕やクマの足跡、フンも確認され、現場にはハンターや市職員が急行。すぐに罠を設置するなど緊急対応が行われました。

「なんでこんな死に方してしまうんだよ……」 「次に襲われるのは自分かもしれない」 ―― 飼い主Aさんの言葉より

秋田県でクマが飼い犬を襲うのは、今年度初めての事例でしたが、わずか数日後には秋田市内でも別の柴犬がクマに連れ去られる事件が発生。
人だけでなくペットまでもが被害に遭う時代が来ているのです。


◆ なぜクマ被害が増えているのか?

近年、東北地方を中心にクマの出没件数が急増しています。
原因として考えられているのが、以下の3点です。

  • 山のドングリや木の実が不作で、餌を求めて人里へ下りてくる
  • 人間を恐れない“人馴れ”した若い個体が増加
  • 春熊駆除の制限により、警戒心の薄いクマが増えている

本来クマは警戒心の強い動物ですが、世代交代で「人間を恐れないクマ」が増えているという専門家の指摘もあります。
その結果、犬や猫などの小型動物まで襲われるケースが全国で相次いでいます。


◆ 愛犬家が今すぐ見直すべき「外飼い」のリスク

事件後、SNSやコメント欄には多くの愛犬家から悲痛な声が寄せられました。
特に注目されたのは、「外飼いのリスク」です。

「熊が現れる地域ならば、せめて玄関内などへの避難ができていれば…」 「番犬として飼っていた犬すら、いまや“獲物”として狙われている」

和犬(柴犬など)は屋外飼育が一般的でしたが、
近年は「熊に襲われる危険がある地域では外飼いをやめるべき」という声が増えています。

特に以下のような地域では要注意です。

  • 山林が近い・果樹や畑が多い地域
  • 近隣でクマ目撃情報がある
  • 夜間に野生動物の鳴き声が聞こえる

◆ クマから愛犬を守るための5つの対策

  1. 屋内飼育に切り替える(特に夜間は室内へ)
  2. 庭や小屋周辺にセンサーライト・防犯カメラを設置
  3. 生ゴミ・ペットフードは屋外に置かない
  4. 熊鈴・爆竹・防獣スプレーを常備
  5. 地域でクマ出没情報を共有(自治体アプリや防災無線を活用)

クマは学習能力が高く、一度餌場を見つけると再び訪れる習性があります。
「犬が吠えたから安心」と思うのは危険です。犬はクマを追い払うどころか狙われる可能性もあるのです。


◆ 命を守るために、今できること

ダイくんのように、長年家族として寄り添ってきたペットを失う悲しみは計り知れません。
しかし同時に、私たち人間も被害者になり得る状況が、すぐそばに迫っています。

自然と共生するためには、感情だけでなく現実的な危機管理が欠かせません。
自治体の情報やクマの出没マップを確認し、地域全体で対策を強化することが求められます。

悲劇を繰り返さないために――。
今こそ、「外飼いの常識」を見直す時が来ています。


出典: 集英社オンライン「腹はへこみ内臓は全部食べられていた」愛犬“ダイくん”をクマに殺された飼い主の慟哭