近年、SNSを中心に議論が絶えない「男性トイレを女性清掃員が掃除する問題」。
X(旧Twitter)でタレントの田村淳さんが「落ち着かない」と投稿したことをきっかけに、利用者・清掃員双方の本音が大きく注目を集めています。
実際、調査データでは 男性利用者の約50%が“抵抗を感じている” という結果も。
一方で、“嫌なのは利用者だけではない”という現場の声もあり、課題は想像以上に根深いことが見えてきました。
本記事では、
- なぜ異性の清掃員が入る状況が生まれやすいのか
- 利用者と清掃員双方が抱える不安や葛藤
- トラブルを減らす「現実的な解決策」
をわかりやすく解説します。
■男性の約50%が「女性清掃員だと落ち着かない」と回答
SNSでは以下のような声が多く見られました。
- 「気まずくて落ち着かない」
- 「我慢しているだけで、本当は嫌な人も多い」
- 「清掃には感謝しているが、異性がいると気になる」
これは“女性だから嫌”というより、
「用を足す空間に異性がいる」という心理的抵抗 が大きいと考えられます。
●しかし、これは“利用者だけの問題”ではない
現役の女性清掃員はこう語ります。
「女性だって本音では男性トイレに入りたくない。
でも人手不足で、やらざるを得ないんです」
つまり、「嫌だけど仕方ない」と思っている点では、
利用者も清掃員もお互いに同じ なのです。
■なぜ“男性トイレを女性が掃除する”文化が続くのか?
① 人手不足が深刻で、性別で分ける余裕がない
清掃業界は高齢者や女性従事者が中心で、 男性清掃員が非常に少ない のが現状。
男女別に人員を配置すると、コストが跳ね上がり現実的ではありません。
② 日本独特の「おもてなし文化」
海外では「清掃時間は使用禁止」が一般的。
しかし日本では、
- 利用を優先
- 清掃員が利用者に遠慮する
という文化があるため、清掃中でも利用可能なケースが多いのです。
③ 性別役割の固定観念が根強い
「掃除は女性」という昭和的な価値観が残っており、
結果として女性清掃員の割合が高くなっています。
■清掃員側が感じる“本当の苦悩”
記事の中では、女性清掃員のリアルな声が紹介されています。
●精神的に気まずい
「異性のトイレに入る時、最初は本当に抵抗があった」という声は多数。
●暴言・高圧的な態度に傷つくことも
- 「使うからどいて」
- 「後にしてくれ」
などの言葉は案外多く、
「清掃員=見下していい存在」 という態度に傷つく人もいます。
●夏場は“サウナ状態”で過酷
空調が効かない狭い空間での作業は体力的にも非常に厳しい。
■男性清掃員の“逆の苦悩”も深刻
一方で、女性トイレを掃除する男性には別のリスクが。
- 「女性利用者から嫌がられないか」
- 「痴漢・盗撮の冤罪が怖い」
- 「世論は女性側を優先しがちで不利」
男性は“加害者側に見られやすい”社会的背景もあるため、
精神的負担は女性より大きい場合もあります。
■利用者・清掃員どちらも助かる“現実的な解決策”
【1】立て札・清掃時間の予告を徹底
田村淳さんが提案した「清掃時間を明記する立て札」は多くの人が賛成。
- 入らなくて済む
- 清掃員も安全に作業できる
という双方にメリットがあります。
【2】「一言声かけ」が最大のマナー
清掃員からの要望で最も多かったのがこれ。
「使っていいですか?」
「すみません、入ります」
この一言で清掃員の心理的負担は大きく軽減します。
【3】多目的トイレの整備・利用促進
スペースは必要ですが、清掃中の“代替トイレ”として非常に有効。
【4】チップ制・有料化などの制度改善
海外では一般的な仕組みで、
清掃の質向上 & 清掃員の待遇改善 が期待できます。
■まとめ:気まずさは「お互いさま」。小さな気遣いでトラブルはぐっと減る
異性清掃員の問題は“誰かが悪い”という話ではなく、
- 利用者の気まずさ
- 清掃員の苦労
- 業界の構造的問題
- 日本特有の文化
が複雑に絡み合って生まれた“社会全体の課題”です。
しかし、
「清掃してくれる人への感謝」と「一声の気遣い」 さえあれば、
双方が不快になる場面は大きく減らせます。


