生きたままゆでるのは禁止へ ロブスターにも「苦痛」を認めた英国の決断と世界の反応

時事・ニュース

2025年12月23日、英政府が「ロブスターなどの甲殻類を生きたままゆでる行為」を禁止する方針を打ち出したと報じられました(出典:時事ドットコムニュース/時事通信 2025年12月23日配信)。

の決定は、英国の「動物愛護に関する戦略」に基づき、甲殻類にも痛みや恐怖を感じる能力があるとして、伝統的な調理方法に見直しを求めるものです。

なぜ英国は「生きたまま調理」を禁じたのか?

英国政府の戦略では、

「動物は感覚を持ち、痛みや恐怖、楽しみ、喜びを感じることができる」

という考え方が明記されています。

2022年に施行された法律(Animal Welfare (Sentience) Act 2022)でも、ロブスターやカニ、エビなどの甲殻類やタコ・イカなど一部の軟体動物を痛みを感じる存在として認める規定が設けられました。

この法律を受け、今回の戦略では「生きたままゆでる調理方法は容認できない」と明記されています。


飲食業界からの反発

この方針には、飲食業界やレストラン経営者から反対の声も上がっています。

  • 装置の導入コストが高額
  • 小規模店舗での対応が難しい
  • 伝統的調理法への影響が懸念

などが主な課題として挙げられています。

英国政府は今後、気絶させたり電気ショックなどで苦痛を最小限にする「代替調理法」のガイドラインを示す予定です。


海外と日本での反応の違い

海外ではすでに同様の策が存在

実は、スイスやノルウェー、ニュージーランドなどではすでに甲殻類を生きたまま煮ることが禁止されています(英国の動きは今回新たな動きですが、世界では先行例もあります)。

日本ではどう捉えられているか?

SNSやコメント欄では次のような意見が多く見られます。

  • 「動物福祉の観点は理解できるが境界線が曖昧」
  • 「日本の活〆技術のように苦痛を最小限にする方法もある」
  • 「食文化・食習慣の違いをどう調和させるかが鍵」

といった視点です。日本では「活〆」などの調理法が発達しており、動物福祉とおいしさを両立する文化として評価する意見も多く見られます。


「命をいただく」という視点の重要性

今回の話題は単に「調理方法の違い」として片づけられません。
私たちが普段何気なく口にする食材に対して、どれだけ思いやりや倫理を持つか?という問いを投げかけています。

  • 苦痛をできるだけ少なくする方法を選ぶ
  • 不要な苦しみは避ける
  • 命を無駄にしない姿勢を持つ

こうした考えが、食文化と倫理を結びつける新たな潮流になりつつあります。


まとめ|英国の決定は世界の食文化にも影響するか

この記事のポイントを振り返ると次の通りです。

✔ 英国はロブスターなどを「生きたままゆでること」を禁止する方針を発表した
✔ これには、動物が痛みを感じるという科学的・倫理的な背景がある。
✔ 飲食業界などからは反発もあり、今後の具体的なガイドライン策定が重要になる。
✔ 日本では「活〆」など独自の調理文化があり、倫理とおいしさの両立が議論されている。

動物福祉の重要性を見直すこの動きは、今後世界の食文化や調理法のあり方に波及する可能性もあります。