寒くなるとともに猛威を振るう「ノロウイルス」。毎年、冬場に多くの食中毒を引き起こします。最近では、愛知県で大根おろしを原因とする集団食中毒が発生し、259人が体調を崩す事態となりました。幸い重症者はいませんでしたが、この事件をきっかけに、改めて感染対策を見直す必要がありそうです。
なぜ冬にノロウイルスが増えるのか?
ノロウイルスは寒さと乾燥に強いウイルスです。気温が下がり空気が乾燥する冬になると、ウイルスが長く生存できる環境になります。さらに、わずか100個程度のウイルスが体内に入るだけで発症してしまうほど感染力が強く、家庭や職場などで一気に広がる危険性があります。
感染経路は「人から人へ」──スマホにも要注意!
ノロウイルスの主な感染経路は接触感染と経口感染です。感染者の手や指についたウイルスが、調理中に食材へ移ったり、ドアノブやタオルを介して広がっていきます。
意外な盲点「スマホの画面」
最近では、調理中や食事中にスマートフォンを触る人も多いでしょう。しかし、スマホの画面にはウイルスが付着しやすく、手を洗ってもその画面を触ることで再びウイルスが手に戻ってしまう危険があります。
スマホは定期的に消毒し、できれば調理中や食事中の使用を控えるようにしましょう。
私自身も、食事中についスマホを触ってしまうことがあります。今回の記事を通じて、「スマホの画面も感染経路になり得る」という点にハッとしました。手洗いや消毒は意識していても、身の回りの物までは気にしていなかった人も多いのではないでしょうか。
ノロウイルスはどこにでも潜んでいます。だからこそ、毎日のちょっとした習慣──手洗い・加熱・消毒──を“確実に続ける”ことが一番の予防だと感じました。
ノロウイルスには特効薬がない──日常の予防が最大の防御
ノロウイルスに感染すると、腹痛・おう吐・下痢・発熱などの症状が現れます。特に小さな子どもや高齢者は脱水症状を起こすこともあり、重症化のリスクがあります。しかし、特効薬は存在しません。そのため、日頃の予防が最も重要です。
家庭でできるノロウイルス対策3選
① せっけんと流水で「2回洗い」
厚生労働省は、手洗いを2回行うことを推奨しています。1回目で汚れを浮かせ、2回目でウイルスを流しきるイメージです。特に、つめの間や指の間まで念入りに洗いましょう。
② しっかり加熱する(中心温度85〜90℃で90秒以上)
ノロウイルスは熱に強く、一般的な加熱では死滅しにくい特徴があります。食品の中心部が85〜90℃で90秒以上加熱されるように調理しましょう。特にカキなどの二枚貝は要注意です。
③ アルコールでは不十分!「塩素系漂白剤」で消毒を
実はノロウイルスにはアルコール消毒が効きにくいんです。有効なのは次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)。調理器具やまな板などは薄めた漂白剤で消毒し、使用前に水でよく洗い流しましょう。
吐しゃ物・便の処理も慎重に!
感染者の吐しゃ物や便には、1億個以上のウイルス粒子が含まれていることがあります。処理の際は、使い捨て手袋・マスクを着用し、漂白剤でしっかり除菌。その後は必ず換気を行ってください。
まとめ:手洗い・加熱・消毒でノロウイルスを撃退!
ノロウイルスは「目に見えない脅威」です。食品だけでなく、スマホやドアノブなど、身の回りの物からも感染します。日常の中で手洗い・加熱・消毒を徹底し、これからの季節を安心して過ごしましょう。


