埼玉県日高市役所で、授乳室のベッドに男性職員が休んでいたという出来事が物議を呼んでいます。
市庁舎を訪れた30代女性が、案内された授乳室で男性職員と鉢合わせし、「ありえない」とSNSに投稿。
投稿は拡散され、多くの人から市の対応を疑問視する声が上がりました。
市は「保健室としても利用」と説明も…納得できない声
日高市の担当者は、「もともと保健室として使用していたスペースを授乳にも使えるようにした」と説明。
しかし、SNS上では次のような批判が相次いでいます。
「授乳室に男性がいるなんて怖すぎる」
「感染症のリスクを考えていない」
「保健室と共用するくらいなら、授乳室を名乗らないでほしい」
体調不良者が休む部屋と、赤ちゃんの授乳を行う部屋を同じ空間にすることに、衛生面・心理面の両方で不安を訴える声が多く見られました。
問題点3つ:管理・衛生・目的の曖昧さ
① 管理体制の不備
空室札を「空」にして男性が寝ていた点は、安全上の大きな問題です。
女性が施錠して入室した後に男性がいたという状況は、恐怖を感じても無理はありません。
② 感染リスクの軽視
授乳室は低月齢の赤ちゃんが使う清潔な空間。
体調不良の人が使用した同じ部屋を利用するのは、感染症の危険が高いといえます。
③ 利用目的のあいまいさ
「保健室」と「授乳室」を同一スペースで運用するのは、混乱の原因。
利用者の立場からすれば、どちらの用途を優先しているのか分からない状況は不安を招きます。
「共用するくらいなら授乳室をなくしたほうがいい」
SNSやコメント欄では、次のような意見も多く見られました。
「完全に区切ることができないなら、授乳室を設けない方が親切」
「中途半端な共用スペースはトラブルの元」
「授乳室、保健室を別々にできないなら、いっそやめた方がいい」
私も、この意見には強く共感します。
授乳室は、母親と赤ちゃんが安心して過ごすための専用のプライベート空間であるべきです。
もしどうしてもスペースが確保できないのなら、無理に共用するよりも、別の施設や民間スペースの案内に切り替える方が誠実だと感じます。
他自治体では「簡易型授乳室」で解決も
最近では、他の自治体で「簡易型授乳室(個室ブース)」を導入する例も増えています。
省スペースで設置でき、感染リスクも少なく、プライバシーを確保できると好評です。
小さな工夫で、市民の安心を守ることができるのは良いと思います。
まとめ:共用ではなく、利用者目線の設計を
授乳室は「赤ちゃんと母親の安心空間」であり、保健室は「体調不良者の静養空間」。
両者の目的が異なる以上、共用という選択は適切ではありません。
たとえ善意で設けた仕組みであっても、利用者の安心を損なえば意味がありません。
今後は、より明確なルールと専用スペースの確保が求められます。
私もこのニュースを見て強く思いました。
授乳室を保健室として使うのであれば、授乳室はなくした方が良いと思います。
別々の部屋を用意できないのであれば、あえて設置せず、代替案を示す方が誠実です。
中途半端な共用は、誰のためにもならないのではないでしょうか。


