「スマホ断ち」「あえてサウナなし」でV字回復!銭湯の新たな挑戦|10月10日は「銭湯の日」

くらし

10月10日は「銭湯(1010)」の日。サウナブームが続く中で、あえてサウナを設置せずに集客をV字回復させた銭湯が話題になっています。

サウナブームの中で“逆張り”戦略がヒット!

東京都中野区の老舗銭湯「松本湯」は1936年創業。のれんには「もやもや洗湯(せんとう)」の文字が掲げられ、訪れる人の心を癒やす空間づくりが注目されています。

脱衣所には「今日、よくがんばったなと思えることは?」など、自分を見つめ直す問いかけが並び、スマホ断ちをテーマにした“デジタルデトックス銭湯”として人気を集めています。

利用者は、頭に浮かんだ「もやもや」を紙に書き、ポストに投函して気持ちを整理。スマホやSNSから離れ、ゆっくりと自分と向き合える時間が生まれています。

「サウナなし」で家族連れが増加!荒川区・齋藤湯のV字回復

一方、東京・荒川区の日暮里にある「齋藤湯」は、あえてサウナを設けないリニューアルで来客数をV字回復させました。

「銭湯の原点は“浴槽で温まること”。その本質に立ち返りたかった」と話すのは、齋藤勝輝社長。

リニューアル前は1日120人ほどだった来客数が、今では300人を超える人気銭湯へと成長。ぬるま湯から熱々まで5種類の浴槽を用意し、子どもから高齢者まで楽しめる空間へと変化しました。

休憩スペースでは、レモンを丸ごと使った「生搾りスカッシュ」を300円で提供。清掃の徹底や清潔感へのこだわりも高く、女性客やファミリー層に支持されているようです。

銭湯の日とは?由来と目的を解説

「銭湯の日」は1991年(平成3年)に全国浴場組合連合会が制定。日付は語呂合わせの「1010(せんとう)」と、1964年の東京オリンピック開会式(体育の日)に由来します。

この日は「スポーツで汗を流した後に入浴をして、健康増進につなげよう」という思いが込められています。まさに“スポーツの秋”にぴったりの記念日ですね。

日本の銭湯文化の歴史

日本の入浴文化は奈良時代、仏教寺院の「湯屋(ゆや)」にルーツがあります。江戸時代になると公衆浴場が庶民の間で広まり、銭湯は体を清めるだけでなく、社交の場として定着しました。

戦後の復興期には生活に欠かせない施設でしたが、1970年代以降は住宅に浴室が備えられるようになり、最盛期2万5,000軒あった銭湯は現在約2,000軒まで減少しています。

外国人観光客・若者の間で再ブームの兆し

近年では、訪日外国人観光客の間で「銭湯体験」が日本文化の定番になりつつあります。SNSを通じて「裸の交流」や「湯船に浸かる癒し文化」が拡散され、再注目を浴びています。

また、日本の若者の間でも“整う”だけでなく“心を癒やす場所”として、銭湯が新しいリラクゼーションスポットとして人気が高まっています。

筆者のひとこと

私も以前は近所のスーパー銭湯によく通っていましたが、最近は長風呂をするとすぐにのぼせてしまい、足が遠のいていました。ですが、「スマホ断ち」や「癒し」がテーマの銭湯なら、また行ってみたくなりますね。

“整う”だけでなく、“心をほどく”銭湯時間。10月10日の「銭湯の日」、ぜひお近くの銭湯でゆっくりリラックスしてみてください♨️

まとめ

  • サウナなしでV字回復した「齋藤湯」
  • スマホ断ちをテーマにした「松本湯」
  • 銭湯文化は“湯船で整う”から“心で整う”時代へ
  • 10月10日は「銭湯の日」。秋の夜長に癒しの時間を!

出典:「グッド!モーニング」(テレビ朝日系 2025年10月10日放送)


タイトルとURLをコピーしました