セブン‐イレブン・ジャパンは11月11日、冷凍麺をその場でスチーム調理する新型マシン「STEAMA(スチーマ)」を活用した“できたてラーメン”の販売を発表しました。埼玉県内の一部店舗でテスト導入していたこの仕組みを、11月末までに40店舗へ拡大するとのことです。
「お店で仕上げた できたて麺シリーズ」とは?
セブン‐イレブンが今回発表したのは、冷凍麺を店舗で加熱調理し、まるで専門店のようなラーメンを提供する新シリーズ「お店で仕上げた できたて麺シリーズ」。ボタン一つで約90秒後には完成するという驚きのスピードです。
使用される「STEAMA」はソフトバンクロボティクスが開発した蒸気式の調理ロボット。高温・高圧の水蒸気で一気に加熱し、麺のコシやスープの香りを損なわずに仕上げるのが特徴です。さらに調理前には自動洗浄機能も備えており、衛生面でも安心できます。
メニューと価格帯
現在のラインアップは以下の5種類:
- 醤油ラーメン(税抜630円)
- 味噌ラーメン(税抜630円)
- 豚骨醤油の家系ラーメン(税抜630円)
- 肉うどん(税抜560円)
- 台湾まぜそば(税抜593円)
さらに今後は、有名ラーメン店とのコラボ商品も展開予定とのことで、ラーメンファンの期待が高まります。
セブン‐イレブン商品本部の赤松稔也氏によると、「価格はまず少し低めに設定している。今後の販売状況を見ながら調整する」とのこと。都内では1,000円超えのラーメンも珍しくない今、600円前後という価格帯は“コスパの良さ”が強みになりそうです。
他のラーメン商品との違いは?
セブン‐イレブンではすでにチルド麺やカップ麺、冷凍食品など多くのラーメン商品を展開しています。そのため「売上のカニバリゼーション(競合による共食い)」が懸念される部分もあります。
赤松氏はこの点について「主食カテゴリとして確かに重なる部分もあるが、できたてという新しい価値で相乗効果を狙いたい」とコメント。単なる商品追加ではなく、「店内調理」という体験型の強みを活かす戦略です。
どこで食べる? イートイン問題と今後の課題
筆者(私)の率直な意見としては、「どこで食べるのか?」という点に課題を感じます。会社の昼休みに持ち帰って食べるのか、それともイートインスペースのある店舗限定なのか…。現時点では店舗環境によって食べ方が分かれそうです。
とはいえ、コンビニで“できたてラーメン”が手軽に食べられるというのは新鮮で、個人的には一度試してみたいと感じました。ちなみに、私はセブンの「スムージー」もお気に入りで、今回のラーメンも同じ“店内仕上げ系”として期待しています。
なぜ今、「できたて」が重要なのか
近年、コンビニ業界では「できたて・体験型商品」がキーワードになっています。1979年の「おでん」から始まり、「セブンカフェ」「スムージー」「セブンカフェベーカリー」と続くこの流れは、“調理工程を顧客に近づける”戦略の一環といえます。
背景には人手不足や外食離れもあり、ロボット技術を活用した調理の自動化は、今後さらに広がると見られています。マーケティングの観点からも、「できたて×省人化」は注目すべきトレンドです。
今後の展開と期待
今は埼玉県限定の展開ですが、首都圏全域への拡大が期待されます。特に東京都内のオフィス街など、昼食需要の高いエリアでは大きなヒットとなる可能性があります。
価格帯・品質・手軽さのバランスを取った「できたてラーメン」は、“外食と中食の間”を埋める存在として注目されそうです。
まとめ:セブンの「できたてラーメン」は成功する?
セブン‐イレブンの新しい試み「できたてラーメン」は、価格・スピード・品質のバランスが取れた有望なサービスです。一方で、食べる場所や回転効率などの課題も残ります。
それでも、「できたて」をキーワードにしたコンビニの進化は止まりません。今後、どこまで拡大するのか――。“STEAMAラーメン”がコンビニの定番になる日も近いかもしれません。
筆者のひとこと: 「会社の昼に手軽に食べられる場所があれば嬉しいけれど、やっぱり一度は食べてみたい! セブンの“できたてシリーズ”は、これからのコンビニの未来を感じさせますね。」


