2025年9月24日 読売新聞オンラインの報道より
蚊は人が吐き出す二酸化炭素(CO₂)を感知することで、視覚や嗅覚の反応が鋭くなることが 理化学研究所と花王の研究チームの実験で明らかになりました。科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載された この研究は、蚊に刺されないための新しい対策開発につながる可能性があります。
CO₂で蚊は10m先の人を認識
人が吐き出すCO₂を頼りに、蚊は屋外で約10メートル先の人を見つけ出すと言われています。 研究チームは「仮想空間」装置を用いて、CO₂に触れた蚊が模様やにおいにどのように反応するかを調査しました。 その結果、CO₂を感知した蚊は模様が薄くても速くても追跡を続けることがわかりました。
においに対する反応も変化
使用済みの靴下のにおいや、ハーブの香りを提示したところ、 CO₂に触れた蚊は靴下のにおいに素早く近づき、逆にハーブの香りを強く避ける行動をとりました。 花王の研究員は「CO₂があることで暗闇でも人を追いかけやすくなっている」と説明しています。
ヤフコメの声
- 蚊はCO₂や体臭に反応するため、蚊よけ対策や研究の進展に期待。
- 越冬する蚊を駆除するために潜伏場所を特定する必要がある。
- 「なぜ自分ばかり刺されるのか」という悩みに共感する声が多数。
なぜ刺されるのは自分ばかり?蚊に好かれる人の特徴
研究や経験から、蚊に刺されやすい人には以下のような特徴があるとされています:
- 体温が高い
- 呼吸が荒くなりやすい(運動後など)
- 汗をかきやすい、またはお酒を飲んだあと
- 血液型がO型の可能性がある
「刺されやすい=不健康」というわけではなく、むしろ元気で血の巡りがいい証拠ともいえるかもしれません。 しかし、夏の夜に何度も起こされるのは困りものです。
アンケート調査:71.3%が「蚊に刺されやすい」と回答
ナビットによる1,000人へのWebアンケート(2025年6月実施)で、以下のような結果が出ています。
- 71.3%が「蚊に刺されやすい」と回答。
- 刺されやすい場面は「庭やベランダでの作業中」が最多(344人)。
- 対策は「虫よけスプレー」(454人)、「網戸で侵入防止」(395人)が上位。
- 刺された後の対処は「市販のかゆみ止め」(635人)が圧倒的多数。
かゆみの正体は“毒”ではなかった
蚊は血を吸う際に唾液を注入し、血液が固まるのを防いでいます。この唾液を異物と判断した 免疫システムがヒスタミンを分泌することで、かゆみが発生します。 人によって反応の強さが違い、小さな子どもはかゆみが強く出やすい傾向にあります。
まとめ
蚊はCO₂を感知することで、人間を見つけやすくなり、視覚や嗅覚も強化されることが明らかになりました。 刺されやすい人の特徴や、実際の調査データを踏まえると、 自分に合った対策をしっかり取り入れることが大切です。
私自身も血液型がO型で汗かきのせいか、なぜか毎年蚊に刺されやすくて困っています。研究の成果が新しい蚊よけグッズにつながることを期待したいです。