和式トイレの水洗レバー「手で押す?足で踏む?」メーカーが語る正しい使い方とは?

くらし

和式トイレの水洗レバー、あなたは「手」で押していますか?それとも「足」で踏んでいますか? 街頭調査では意見が拮抗。TOTO広報によると「手で押す」が正解ですが、実際の利用者からは“納得できない”という声も多く聞かれます。

和式トイレのレバー問題「手で押す?」「足で踏む?」

山陰放送(BSS)が10月7日に配信したニュースでは、街頭インタビューで「手で押す派」と「足で踏む派」がほぼ半々という結果が紹介されました。 「汚いから足で踏む」「前の人が足で踏んでいたから手で触りたくない」といった声も多く、衛生面を気にする人の意見が目立ちます。

TOTOの公式見解:「手で押す」が正しい

「弊社の設計上、和式トイレの水洗レバーは“手で押す”ことを前提にしています」

TOTO広報部・宮崎匡さん

TOTOによると、足で強く踏むと内部のフラッシュバルブが破損したり、水漏れやメッキ剥がれの原因になるため、あくまで「手で押す」のが正しいとのこと。 また、米子市役所でも「足で踏まないように」と市民に呼びかけているそうです。

「足で踏む」人の本音:衛生面と構造への不満

一方で、SNSやコメント欄では「足で踏む派」の意見も非常に共感を呼んでいます。 例えば、こんな声もありました。

「手で流すものとは知ってるけど、触りたくないから足で踏みます。和式で座ったまま流すと飛沫が飛ぶから、立って流す。そうするとレバーが足に近いから足で踏むのは必然です。」

「レバーを手で押してほしいなら、上に突起をつけるなど“足で踏めない形状”にしてほしい。レバーが今の形のままである限り、私は足で踏み続けます。」

この意見には、私も思わず共感してしまいました。 確かに、手で押すのが正しいとはいえ、公共トイレの衛生状態を考えると“触れたくない”と思うのは自然な心理です。

衛生面に配慮した「手で押す」方法もある

TOTOでは、衛生面が気になる場合に次のような方法を推奨しています。

  • トイレットペーパーを手に巻いて押す
  • ハンカチなどでカバーして押す
  • 強い力をかけずに軽く操作する

実際、これなら壊れにくく安全ですし、衛生的にも安心です。

筆者の体験と考え

私自身も普段からトイレットペーパーを巻いて手で押す派です。 学生の頃、トイレのレバーが押しっぱなしになって水が止まらなくなったことがあり、その時に「トイレのレバーは手で押しましょう」と学校で周知された経験があります。 それ以来、手で押すことを意識しています。

ただ、今回のような意見を見ると、「衛生面」と「設計の現実」のギャップを感じます。 足で踏む人を一方的に責めるよりも、メーカー側が“物理的に踏めない形状”を考えるのも一つの解決策かもしれません。

まとめ:正解は「手で押す」でも、現実的な配慮も必要

  • メーカー公式見解:「手で押す」が正しい
  • 足で踏むと故障やケガの原因になる
  • ただし衛生面への不安や構造的な問題も無視できない
  • トイレットペーパーやハンカチで押すのが現実的

トイレのマナーは「人としてどう使うか」という部分も大切ですが、 それと同時に、誰もが安心して使えるようなデザイン改善も求められています。 あなたは次に使うとき、どちらで押しますか?

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