『マツコの知らない世界』でラーメン県対決！山形VS新潟
2025年11月4日放送のTBS系『マツコの知らない世界』では、ラーメン愛好家必見のテーマ「山形VS新潟！ラーメン日本一はどっち!?」が放送され話題となりました。
実はこの2県、総務省の家計調査でもラーメン消費額で常に全国上位にランクインしており、毎年のように首位争いを繰り広げています。
ラーメンといえば札幌味噌ラーメンや博多豚骨が有名ですが、近年注目を集めているのが北国の「山形」と「新潟」。
それぞれの地域がどのように独自のラーメン文化を築いてきたのかを詳しく見ていきましょう。
山形県：「冷やしラーメン」と“出前文化”が支える食の伝統
山形県は人口10万人あたりのラーメン店数が全国1位。その理由のひとつが、夏でもラーメンを食べる文化が根づいていることです。
代表的なのが「冷やしラーメン」。山形市の老舗『栄屋本店』が発祥とされ、氷を浮かべた一杯は暑い夏にもぴったり。昭和20年代から続く山形の定番メニューです。
さらに山形では、来客時にラーメンを出前で取ってもてなすという独特の風習もあります。
「おもてなし＝ラーメン」という文化が根付いており、まさにラーメンが“生活の一部”になっているのです。
行政まで動かす！「ラーメン課」が誕生
南陽市では2016年に全国でも珍しい「ラーメン課」を設立し、市内店舗をマップ化。観光資源としてのラーメンを積極的にPRしています。
また、人気アニメ『ラーメン大好き小泉さん』とのコラボや「ラーメンカードラリー」など、遊び心ある企画でファンを拡大。
インバウンド向けの「ラーメン作り体験」も好評で、地域経済を大きく支えています。
看板店『龍上海』は、「赤湯からみそラーメン」発祥の地。真っ赤な辛味噌を溶かす独自のスタイルは、全国のラーメンファンに衝撃を与えました。
近年では『新旬屋』など新進気鋭の店も登場し、伝統と革新が共存するラーメン文化が育っています。
新潟県：五大ラーメンに代表される多様性の宝庫
新潟県もまた、ラーメン文化の厚みでは引けを取りません。
県内には「新潟五大ラーメン」と呼ばれる系譜があり、以下のような個性豊かな味が並びます。
- 長岡の「生姜醤油ラーメン」
- 新潟市の「あっさり醤油ラーメン」
- 『東横』に代表される「濃厚味噌ラーメン」
- 燕三条の「背脂煮干ラーメン」
- 三条の「カレーラーメン」
これほど多彩な味が一県内に共存しているのは、南北に長く多様な気候を持つ新潟ならでは。
雪国の寒さを支える背脂文化や、保存食として発展した味噌文化など、生活に根ざした味がラーメンに息づいています。
東京進出で全国区へ！「燕三条系」や「長岡系」がブームに
東京・蒲田に出店した『らーめん 潤』が燕三条系を広め、秋葉原の『青島食堂』は長岡生姜醤油系で連日行列。
これにより「新潟ラーメン＝うまい」というイメージが全国に定着しました。
さらに、上越の『雪ぐに』など地方発の人気店も登場。
地域ごとの特色を守りながら新しい味を生み出す姿勢は、まさに新潟ラーメン文化の懐の深さを物語っています。
山形と新潟、ラーメン文化の共通点とは？
山形は行政が主導し「まちづくり」としてラーメンを育て、新潟は職人の挑戦が文化を牽引。
アプローチは異なれど、どちらも地域に根ざしたラーメン文化が息づいています。
ラーメンを通じて人が集まり、経済が回り、地域の誇りが生まれる。
山形市と新潟市が競い合う「ラーメン消費額日本一」は、単なる数字ではなく、文化の成熟度を示す指標なのです。
ラーメン県・山形と新潟、行ってみたくなった！
私自身、山形県と新潟県が“ラーメン県”であることに驚きました。
それぞれの地域がここまでラーメンに情熱を注ぎ、観光資源として育てているのは本当に素晴らしいと思います。
どちらの県もまだ行ったことがないので、ぜひ実際に訪れて、その味を体験してみたいです。
まとめ：ラーメンは地域文化そのもの
山形も新潟も、単なる「ご当地グルメ」にとどまらず、ラーメンを通して地域を盛り上げるモデルを作り上げています。
今後の『マツコの知らない世界』放送をきっかけに、さらに注目が集まりそうです。
出典：東洋経済オンライン「ラーメン日本一を争う山形・新潟の“ラーメン文化”が奥深すぎる！」（2025年11月4日配信）
